「台風は温帯低気圧になりました」っていったいどういうこと?

「台風は温帯低気圧に変わりました」何がどう変わったの?


台風1

「台風は温帯低気圧に変わりました」という表現は、実は台風の強弱の変化を指す場合ではなく、台風の構造の変化を指す場合に使う表現です。

台風2

台風と熱帯低気圧は同じ仲間で規模が違うだけですが、温帯低気圧はこれらとは構造が違います。

熱帯低気圧(台風)の構造

台風3
熱帯低気圧とは、亜熱帯や熱帯で海から大量の水蒸気が上昇することにより空気が渦を巻いて出来る低気圧のことをいいます。

台風とは、熱帯低気圧が発達して、中心の風速が、およそ毎秒17メートル以上になったものです。

台風は水蒸気を多く含んだ暖かい空気からできていることが特徴。

温帯低気圧の構造

台風4
温帯低気圧は、(北半球では)北側の寒気と南側の暖気との境となる中緯度で発達し、前線を伴っています。
南北の温度差があることが大きな特徴です。

台風から温帯低気圧へ

台風5
台風が弱まるに従い周辺部から冷たい空気が流れ込んでくることがある。このため、周辺部から前線が出来はじめて、やがて温帯低気圧へと変化する。

熱帯低気圧や台風は温かい空気の渦ですが、その温かい空気の渦の下に冷たい空気が入り込んだら温帯低気圧に変わります。

台風が北上して、日本付近へ進んでくると、北からの冷たい空気を引き込むので、「台風→温帯低気圧」と変わるのです。

温帯低気圧でも注意が必要

台風6
低気圧の中心付近では多くの場合風速のピークは過ぎていますが、強い風の範囲は広がるため低気圧の中心から離れた場所で大きな災害が起こったり、あるいは寒気の影響を受けて再発達して風が強くなり災害を起こすこともありますので注意が必要です。

台風が温帯低気圧に変わったからといって、雨量が変化するわけでもなければ、風が弱くなるわけでもありません。

もとは台風だっただけに、温帯低気圧に変わっても油断はできません。南の海から、雨の元となる湿った空気を運んでくるので、大雨になる恐れもありますし、温帯低気圧に変わった後でも、非常に強い風が吹く恐れがあります。

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